続・みその作り方



 

味噌の作り方の続きのページです. 塩切り麹を作るところからです.

 

ちなみに大豆つながりということで しょう油の作り方続・しょう油の作り方のページもあります. 合わせてどうぞ.納豆の作り方のページも作りました.


  • レシピの例:(再掲.分量は適宜加減をしてください.これで4kg前後のお味噌ができます)
  • 大豆1kg.
  • 乾燥麹1kg.
  • 塩480gぐらい.
  • 重さで言えば乾燥した大豆2対,乾燥米麹2対,塩1弱の割合が基本(塩が1だと塩辛いかも)です. 生麹を使う場合は,乾燥麹の1.5倍ぐらいあっても良いようです (上の例だと,乾燥した大豆2対,生麹3対,塩1弱位).

 

  • 道具: 大きな鍋,はかり,へらなどの調理器具. フードプロセッサーがあると便利かもしれません.
  • 保存容器: ホーローか甕.

乾燥麹を水で戻します


乾燥麹を使うときに,水で戻すよう指示があるときはこの間に作業をします (ただし,自分の使った乾燥麹は, 指示通りの水をかけてもパサパサのままでだったので,後で水分調整をしました).

 

写真は乾燥した状態の麦麹です.

イメージ

塩切り麹を作ります


要するに塩と麹を混ぜたものを作ります. 最初に一握りぐらいの塩を取りのけておきます. 残りの塩と米麹をよく混ぜ合わせます(容器に詰め込むときに使うので).
写真は,乾燥米麹に水をかけて塩を混ぜたところです.

塩切り麹を作った

大豆と塩切り麹を混ぜます


潰した大豆の温度が,触っても熱を感じないぐらいまで下がったら, 塩切り麹をまぜます.大豆が熱いときに糀を混ぜると,麹菌が死んでしまいます.

 

フードプロセッサーがあれば,ゆで大豆の粉砕から塩切り麹を混ぜるところまでができるので 便利でしょう.ついでに粒々があまり残らないので,味噌を漉す手間がなくて良いかも.

大豆と塩切り麹を混ぜます

容器に詰めます


上でできあがった物を団子状にして, きれいに洗って乾かした容器に勢いよく投げ込みます(空気を抜くため).

写真は,表面に少し塩をかけたところ(蓋塩をしたところ)です.

容器に詰めてふた塩

蓋をして重しをします


きちんと詰め込んだら,塩切り麹を作るときに取っておいた塩を上に振りかけて, さらにラップをかぶせて,重しを載せます.

 

この写真の状態では入れすぎでしょう(重しを載せて,蓋ができるぐらいの隙間が必要です).

蓋をしたところ

熟成するのを待ちます


この写真は,上の味噌の2週間後の様子です.中身は移し替えて減らしてあります.

 

途中の撹拌(天地返し)に関しては,するべきという意見と, 小規模ならしなくても問題ないという意見があるようです. ちなみに,仕上がりで1kg程度の標準タイプ味噌ならば,混ぜなくても平気でした.

熟成中 
  1. 繰り返しになりますが,材料は大豆と米麹と塩と水です. 基本のレシピは乾燥した大豆2対,乾燥米麹2対,塩1弱の割合(塩が1だと塩辛いかも)です.
  2. 麹の量や塩の量,麹の種類によって違った味噌になります. たとえば,乾燥大豆4対,生麹8対,塩1位だと白っぽくて甘口の味噌になります(日持ちがしません). 米麹だけで作る代わりに,米麹と麦麹を使えば田舎味噌タイプになります.
  3. 乾燥した大豆を十分に吸水させると重さが約2.3倍に増えます. たとえば,大豆2kg,乾燥麹2kg(又は生麹3kg),塩1kg弱で作れば,8kg前後の味噌ができます.
  4. 本式に味噌造りをするのであれば,種麹を買ってきて麹の自作からはじめても良いでしょう.
  5. 市販品の麹を使うのであれば, 一番入手しやすいのは『みやこ麹』という乾燥麹でしょう (近所のスーパーでは200g入りが300円以上しています. 通販で1kg単位で買った方が安上がりなことも多いのでは?).

熟成が終わった味噌


半年から一年ぐらいで完成です.茶色い液体が上がってくるかもしれませんが, それは醤油のように使えます(なかなか美味しいのでオススメ).

 

短い白い毛のカビは麹だと思いますので気にしていません. 膜やヒダ状のを作るタイプのものは取り除きます(食べても何も起こりませんでしたが, 食べるものでもなさそう.風味を悪くするという話もあります).

 

放っておくと,どんどん熟成が進んで色が黒っぽくなるかもしれません. 適当なところで冷蔵庫などに入れると良いかも.

熟成が終わった味噌


減塩タイプの場合は,異常発酵などに注意しましょう. 特に塩分が少なく麹を多めに入れて,さらに水分が多いとプラスチックの蓋が膨らむぐらいの 異常な発酵が起こることがあります.熟しすぎた果物のニオイがし始めたら要注意です. シンナー臭までするようになったらちょっと食べられないかも.

 

味噌を造っているときに納豆菌が紛れ込むと,味噌が納豆っぽくなってしまうようです. 納豆を触った後は手を良く洗った方がよいでしょう. 納豆菌は高温多湿,酸素がある,塩分がない条件で増えやすいそうなので, その条件を満たさないように気をつけた方が良いかも.


   
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